
(合意形成にどれくらいの時間がかかっているのか、またそれは土地問題、環境問題などが原因なのか)
ブリズベンでは1988年に博覧会が開催され市民に好評であった。当初一時的な開発を考えていたが、博覧会が好評だったため恒常的に残し更に開発地区を拡大しようとしたが、これに対し市民からの反発を招いた。
[ダーリングハーバー・オーソリティーについて]
(1)組織
ダーリングハーバー・オーソリティーは1984年に設立されたがいくつかの省庁と関係を持っている。設立当時の監督官庁は港湾・道路の建設を所管する公共事業省であったが、現在この権限は計画省に移っている。また、現在オリンピック省があり、ダーリングハーバーがシドニーオリンピックの第二会場になることから関係が深い。
この両省の下に、政府役人及び民間人7人で構成されるダーリングハーバー・オーソリティーのボードがある。理事会は毎月1回開催され、理事会の下に執行部があり、次の
7部門に分かれている。
?Marketing:投資企業の誘致
?Finance:財務管理
?Administration:水族館、ホテル、駐車場などの商業施設、コンベンション、エキジビションなどの半商業施設などの管理
?Entertainment and Events:路上でのパフォーマンスはオーソリティーが許可し、報酬を払っている。コミュニティーでのイベントも開催している。
?Olympics and Special Services:オリンピックの準備は大変であり、特にセキュリティーが重要である。
?Maintenance and Operational Services:清掃員、警備員、監視カメラなどの管理
?Development Property and Asetts:開発プロジェクトの完了までを担当するとともに民間にリースしている財産を管理し、またオーソリティー所有の駐車場、コンベンション、エキジビションからの収入増をはかること。
(2)権限
オーソリティーは特別法により設立されたものであり、土地所有と開発許可の権限を持っている。
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